胃腸薬はケースバイケースで使おう

大正製薬株式会社の胃薬でも治らない不調は胃肉腫かも

胃弱を訴え胃薬を手放せないという人が少なくありません。ひと口に胃弱といっても胃の痛み、吐き気、膨満感など症状は各人各様です。これに合わせて胃薬も、胃酸の分泌を抑えたり胃粘膜を保護したり消化を助けたりと、さまざまな効果を発揮します。ただし胃薬なら何でも効くというわけではありません。たとえば胃酸を抑える薬は、食後に飲むと消化が悪くなるので好ましくありません。
大正製薬株式会社は日本の代表的な製薬会社で、もちろん胃薬も製造しています。大正製薬株式会社の胃腸薬の中では、漢方を用いた健胃薬がよく知られています。生薬の安中散や芍薬甘草湯の働きで、疲れた胃の調子を整え、食欲不振や胃のもたれを改善する効果が期待できます。しばらく服用しても効果が現れないときは、薬が体に合っていない可能性もあるので、大正製薬株式会社以外の胃薬を試してみるのもひとつの方法です。
しかし単なる胃の不調が、予想外に重い病気の兆候である場合も考えられます。その一例が胃肉腫です。胃の悪性腫瘍のうち、粘膜から発生するのが胃がんで、リンパ節や筋肉から発生するのが胃肉腫です。胃がんに比べると発生率は低いものの、死亡率が高く危険な病気です。
胃肉腫の初期には自覚症状がほとんどなく、ある程度大きくなっても不快感や食欲不振が見られる程度です。やがて吐血や下血が起こり、しこりが手で触れるようになりますが、そのときには手遅れの場合もあります。原因はよく分かっていませんが、胃がん同様にピロリ菌の関与やストレス、暴飲暴食などが疑われています。
胃の不調が長く続くときは、胃薬で症状を抑えるだけで満足せず、一度医療機関で検診を受けてみることをお勧めします。